
Description
烏龍茶の製造は数百年間において少しずつ変化が生まれ、現在台湾において普遍的な烏龍茶製造は、緑茶に偏りがちなものもあり、摘採する葉は若く、萎凋の時間も短くなっています。
19世紀末の台湾烏龍茶は、フォルモサ烏龍茶と言う名で欧米の上流社会に名を馳せました。その製造工程は繁雑で、中重度に発酵させてから重度の焙煎を加えることが必要で、味わいは非常に濃厚なものでした。当時のフォルモサ烏龍茶は20のランクに分けられており、東方美人茶または白毫烏龍と呼ばれるものは最高級品でしたが、数が少なかったため、当時欧米に輸出していたフォルモサ烏龍茶の高級品はシャンパン烏龍が主流で、茶湯の色は琥珀色に近く、濃厚で香り高い味わいが人気でした。
1997年に出版されたFound Meals of the Lost Generation: Recipes and Ancedotes from 1920s Parisと言う本では、1920年代にフランス・パリのサロンの中で、文人などが集まって食事を共にしていた際、有名なフランス詩人Jean Cocteauがよくフォルモサ烏龍茶にナッツ/マヨネーズ/オリーブオイル/チーズサンドイッチを付け合わせてゲストをもてなしていたと挙げられています。当時の台湾烏龍茶は流行の嗜みであり、身分や地位の象徴であったことがうかがい知れます。
フォルモサ烏龍茶は独特の風味だけでなく、歴史と文化の味わいをも表現しているのです。
この歴史的な味わいを再現するために、私たちは台湾中部のオーガニック茶葉と、この伝統工芸に詳しい茶師を通して、ついに100年前の味わいを蘇らせることに成功しました。





Formosa Oolong / 臺灣烏龍
種類: 伝統烏龍茶
香り: 淡いフルーツの香り 焙煎された甘み
味わい: なめらかな甘み
外観: 球状型
茶湯の色: 深緑色
品種: 青心烏龍
産地: 民間郷 南投県
茶師: 鄭大吉
摘採期: 春 秋 冬
栽培方法: 認証オーガニック茶畑

